Ciao、こんにちは!シチリアに住むMaggio (@m_a_g_g_i_o )です!
最近は海外移住に関わらず、都心からコスパと環境の良い田舎に移住する人が増えているようですが、私もイタリアはシチリア州の海と山の間にはさまった田舎っぽいところに住んでいます。
移住や留学でこれからイタリアに来る予定がある人の中には、ローマやミラノ、フィレンツェなどのど真ん中ではなく、ちょっと郊外に暮らす予定だよーという人もいるのではないでしょうか?
そういった人達の参考になればと思い、今回は日本の田舎にも負けないイタリア郊外に暮らす私の生活費を紹介してみようと思います!
もくじ
イタリアでの【1ヶ月の生活費の合計】
では早速、結論から!私の住む南イタリアのシチリア州「一ヶ月の生活費」をざっとリストにしてみました。
固定費
- 家賃(シチリア州市街地1DK) : 最低300 €くらい
- 電気代 : 春秋80 € , 夏冬150 € / 2ヶ月毎
- テレビの受信料 : 120€ (1年分)
- 水道代 : 80 € / 1年に1回
- ガス代 : 25 € / 2ヶ月毎
- 携帯代とネット代 : 60 € / 2ヶ月毎
変動費
- 食費 : およそ100 € /1人
- 雑費 :(サニタリー用品、化粧品、薬など、性別にもよる)50€
- 交際費や趣味代 : 80 €
- 衣服代 : 20 €以下
1ヶ月の生活費合計:およそ700€
(南イタリアシチリア州在住の私しらべ)
※電気代やガス代などの請求があった月の例。電気代は春夏の料金例、水道代は2ヶ月14€で計算してます。
このほかに、急に体調が悪くなった時のための病院代や、家電が壊れたときの修理代など、急な出費がかかる場合もあります。以下、細かい内容を掘り下げて書いていきます!
【固定費】イタリア生活費
家賃
イタリアの家賃は日本と一緒で、ちょっと郊外へ行けば基本的には安くなります。しかも日本の郊外よりもお値段控えめなのが特徴です。
私の住むシチリア州だと新市街地の1DKが300€前後。もっと郊外であまりこだわらなければ、200€で借りられる場合も。500€出せば3LDKとか普通に借りることもできます。
ただやっぱり中心部や新しいアパートがいい!という場合は1DKでももうちょっとします。日本と一緒でこだわればピンキリです。
ただしローマやミラノだったらシチリアの2〜3倍くらいが相場だと思います。
電気代
「高い」ということで有名なイタリアの電気代。春秋ならいいのですが、夏や冬の冷暖房を使う季節はとんでもない値段になるので注意が必要です。
これが北イタリアの方だと、未だにエアコンを持ってない&使わないという家もあるようですが、私の住むシチリア州はアフリカ大陸が近く、シロッコが吹く日なんかは気温40度越えしたりすることもあるのでエアコンは必須です。
電気代請求などで困るのは、何年か前の支払い済み電気代の請求が突然送られてくるという謎の現象があることです。重複して払う必要はないので、一度支払った公共料金の領収証はできるだけ手許に残しておきましょう。
テレビの受信料
年間120€と固定です。一度に120€の請求がくるわけではなく、年間何回かに分割して、電気代と一緒に請求されます。
もともとは独立で請求書がきていたらしいのですが、それだと支払わない人が多いとかで、現在は電気代と一緒に請求されるようになったそうです。
水道代
これもまた地域によるのですが、私の住んでいる地域は水道代は1年で80€とかなり安くおさまります。ただし、飲み水は基本スーパーで買ってこなければならないので、別途でお金がかかります。
ガス代
ガス代は2ヶ月おきに徴収があります。私の家では一回の徴収で25€くらい。
ただ、家によっては温水暖房機セントラルヒーティングがついていて、冬場はこれを使っているという家庭もあります。というのもこれがかなり優秀な暖房器具だからです。ただ、これを使うとガス代はかなりかかります。「暖房貯金」をしている家庭があるほどです。
中にはアパルトメントでガス代は家賃に組み込まれている場合もありますが、こればっかりは家によります。雪が降るような寒い地域に住む人からしたら背に腹は変えられないと思うので、頭に片隅に置いておいてください。
携帯代とネット代
イタリアは日本よりも携帯会社の競争が激しいのか、携帯維持費はかなり安くすみます。私が利用しているのは、携帯代と無線LAN代が一緒になったコミコミプラン。ネットの速度はまあまあですが、携帯は毎月5ギガ+SNSやスカイプが使い放題で30€です。
日本ではスマホ一台に7000円近く払っていたので、多少ネットが遅くてもだいぶ満足しています。
【変動費】イタリア生活費
食費
あくまでもシチリア州の私の住む地域しらべですが、イタリアでは自炊してれば、食費は日本よりもかなり抑えられます。例としてわたしの住む地域の食費の物価はこんな感じです。
- パスタ1kg : 0.8〜1.2€
- 米1kg :2〜3€
- 水2L×6本 : 1.5€
- 旬の野菜や果物 : 1〜1.5€
- 肉500g : 2〜3.5€
イタリアでは主食のパスタが一袋1kgで0.8〜1€。一日一回120g食べる計算で、一ヶ月にパスタ4袋買ったとしても4€です。お米も私が買ってる寿司用&リゾット用などのお米が1kgで2€、高いのでも0.5kgで2€ほどです。1合は150gくらいなので、1kgでだいたい6合分。クオリティは日本のお米には敵わないけど、コスパはいいです。
そうすると、一日一回パスタ120g、米一合食べる計算をしても合計14€ / 1ヶ月ですみます。
あとは野菜やフルーツ。野菜も基本的には1kgの値段で書いてあります。あくまでもシチリア州しらべになりますが、レタスは通年一株0.7€くらい。旬の季節ならトマト1kgで1.5€、キュウリは1kgで0.8€、ぶどうは1kg1.5€、オレンジは1kg1€などなど、かなりコスパはいいです。
これに比べて少しお値段張るのはお肉、加工肉、お魚、お菓子ですが、それでも日本よりはだいぶお手頃です。
※ただしローマやミラノなどの都心部の物価や、北イタリアの物価の高い国との国境近くはこの限りでない場合があるのでご注意を。
雑費
洗剤やトイレットペーパーなどのサニタリー用品、女性の生理用品やスキンケア用品に関しては本人のこだわりによります。この辺の値段は日本とそんなに変わりません。
少し日本と違う事と言えば、イタリアではモップが各家庭に一本あって床を磨く習慣があるので、床用洗剤 (Detersivo per pavimento)が必ず一家にひとつあるというところでしょうか。また、未だに手動ビデを使う習慣もあるので、ビデ用石けん (Detergente per Intimo)というのもあります。この辺はだいたい2〜3€です。
あとは薬代など。ふつうの風邪薬とかなら日本と同じくらいで12€とかそのくらいです。
交際費や趣味代
これは友達づきあいなどにもよるのですが、朝バルで1€のエスプレッソを飲むとかジェラテリアで2〜3€のジェラートをちょっと食べるくらいならいいのですが、夕食前のアペリティーボとか行ってると毎回10〜20€お金がかかります。友達付き合いもしたいけど、節約のしどころではあります。
ちなみに私の住むシチリアでの娯楽は、夏は海、冬は観劇や映画など。北イタリア人に関してはトレッキングなどしている人もけっこう見かけます。あとは、イタリア全体でキャンピングカーを持ってる人が多いので、キャンプというのもあります。
観劇などのチケットも日本ほど高くないので、基本的にイタリアの人達はあまりお金をかけずに休日を楽しむ印象です。
衣服代
私の場合は衣服代が発生する月と全く発生しない月があります。日本にいた時は街に出れば広告がたくさん目に着いたし、いろんなデザインの服がたくさん売られていて、周りにもそれを楽しんでる人たちがいっぱいいたということもあって服に興味があったのですが、イタリアに来てからはあんまり目につかなくなったせいか、今はそれほどという感じです。
というわけで、今は最低限の自分らしい服があればいいやという感じになり、足りてる時はさっぱり買わなくなりました。仮に買ったとしても穴が空いたとか、靴のヒールがすり減りすぎたとかそういう理由が多いです。しかも買うとしてもセールの時期か、のみの市でという感じです。
急な出費
急に体調が悪くなったなどしてプライベート診療にかかったりすると、一回100€近くかかる場合もあるので、一番予測のつけにくいところでもあります。
また、イタリアのアパートや家電はけっこう壊れやすいです。何かが壊れた時にその修理費などで出費が発生する場合があるので、つねに余裕を持って生活しておく必要があります。
節約のポイント
節約のポイントは基本的に日本での暮らしと同じで、まずは自分で選択できる家賃や携帯代などの固定費をできるだけ抑える事。固定費が決まってからは日々の変動費を抑えることです。
変動費のポイントは食費と交際費です。こればっかりは日々節約意識が大事になります。
またイタリアは日本と違って昼でも外食代がかなり高くつくので、日本にいる時のようにレストランへ行ったりするとコースで一人40€以上なんてこともざらです。
これに比べてストリートフード、ジェラート、ピッツァ、バルなんかは、低コストなので、その辺うまく使い分けたいところですね。
イタリア生活費:おわりに
イタリアはちょっと郊外へ出ると家賃が下がるので、まずは固定費を抑えたいところです!
その他は、外食代とか日本と感覚の変わってくるところも多いので、生活の仕方は少なからず日本にいたときとちょっと変わるのは、みんな同じなんじゃないかな?と思います。
わたしたちの場合は畑持ってる友達がいるので、野菜や果物は分けてもらえることもしばしば。これは人と人の距離が近い南イタリア特有なんじゃないかなあと思います。
コツはイタリアならではの楽しみ方をみつけること!移住生活、楽しんでくださいね〜。