通称カミーノ、サンティアゴ巡礼とは?カミーノを3回歩いた私が解説!

こんにちは! シチリアに住みながら星占いをしているマッジョ(@m_a_g_g_i_o )です。

私のブログでちょこちょこ出てくる言葉の中にカミーノという言葉があります。これはスペインにあるキリスト教の巡礼路のことなのですが、私とシチリア夫はこのカミーノが大好きで、出会った場所もまさに道中でした。

今回はそんなカミーノを知らない人のために「カミーノって何なの?」というところを大きく説明してみようと思います!

通称カミーノ【サンティアゴ巡礼】とは?

Santiago de Compostela

スペインの北西に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラ

カミーノとはスペインにあるカトリックの聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」へのびる幾つかの巡礼路のことを指します。

終着点であるサンティアゴ・デ・コンポステーラはカトリック3大聖地のひとつ。大聖堂地下には、今でもヤコブの遺体が眠っているとされており、そこへ向かって何日間もかけて歩くのをサンティアゴ巡礼、通称カミーノと言います (ちなみにカミーノとはスペイン語で[道]を意味します)。

カトリックの聖地なので敬虔なカトリック教徒の人はもちろん、現在では旅が好きな人、自然の中で過ごすのが好きな人、ハイキングが好きな人といろんな目的を持った人に向けて道が開かれています。

巡礼ルートがたくさんあるのも魅力のひとつ

カミーノの魅力のひとつが、終着点は一カ所なのにそこに辿り着くまでの道が数種類あるというところです。ざっくり説明すると、スペイン国内からのルート・フランスからのルート・ポルトガルからのルートの3種類がありますが、その中にもいくつか種類があります。

巡礼の方法は3種類

基本的には徒歩で巡礼する人が多いのですが、実は「歩き、自転車、馬」のどれかを選ぶ事ができます。各方法ごと「何キロ巡礼すれば巡礼証がもらえる」というのがあり、それぞれ距離が違います。

私は3回、夫は6回いずれも徒歩巡礼しました! 私の場合、そのうちで一番長かったのが2回目の巡礼です。1ヶ月半かけて780kmくらい歩きましたが、だいたいみんなこのくらいの距離を歩きます。

かかる日数はルートや方法によって違う

カミーノではどこを起点にするかは自由なので、滞在できる日数に合わせてルート内のどこから出発するか自分で決めることができます。

巡礼方法や歩く速さなどによっても日数は変わってくるので、徒歩巡礼するのであれば、一日何キロくらい歩けそうか、事前に把握しておくといいです。

例えば、私の場合はいつも歩きで、一日25kmくらいがちょうどよいです。なので、時間があった時はフランスの国境から1ヶ月半使ってのんびり歩いてゆっくりスペイン滞在していました。また、2週間しかなかったときはポルトガルのポルトから歩きましたが、スケジュールがきつい日はバスも併用して進みました。

注意
サンティアゴで巡礼証明書がほしい場合は、決められた場所を指定の方法で巡礼する必要があります。希望する場合は事前にチェックしておきましょう。

私は出発するまで1年以上かかった!

ここまで読んでみて、「おもしろそう!行ってみたいけど、でも一人で行くにはちょっと勇気が…。」という人もいるんじゃないかなあと思います。

私も最初はそうでした。なので、一番最初は友達と一緒に行きました。その次に目標だった「一人で行く」を叶えて、更に「夫婦で歩く」の願いを叶えました。

世の中には一人で突然世界一周はじめるような強者もいますが、自分は違います。なので、一歩ずつ進んで、ハードルを下げながら夢を叶えていったという感じです。

私は海外を一人で旅したことなんてなかったので、1年以上は「行きたい」と思いながらも、実際に出発することはありませんでした。でも諦めずにずっと心の中に置いておいたらいつの間にか機会がやってきました。

一歩が踏み出しにくいとき大切なのは、突然機会が来た時にその細い糸をしっかり掴めるようにしておくこと。本当に行きたいなら、いつでもすぐ出られるように準備万端にしておくといいです!

巡礼生活ってどんな感じ?

カミーノでの一日スケジュール

参考までに私のカミーノでの一日をだいたいで書いてみます。一日歩く距離はだいたい25キロくらいとするとだいたいこんな感じで一日を過ごしています。

5:00 起床・支度
5:30 出発・歩きながら見かけたバルで朝ご飯
歩く
8:00頃 陽が昇ったら適当な場所でひとやすみ
歩く
11:00〜30頃 お昼やすみ
歩く
13:00頃 次の町到着
自由時間 シャワー、洗濯(手洗い)、昼寝、おやつ
16:30頃 夕飯(自炊。)
18:00くらい 就寝

早寝早起きが好きなので基本的にはこんな風に過ごすことが多いですが、もちろん、途中で思いがけない出会いがあったりお誘いがあったりすると、この限りではないです。

また、疲れてるときは巡礼定食を食べにレストランへ行ったりもするのですが、文化の違いで夕飯は遅い時間じゃないとやってない場合もあります。なので、一日一日きままに楽しむのが巡礼を楽しむコツという感じです。

巡礼者は専用の宿に泊まることができる

ポルトガルルートで宿泊した教会の宿

ポルトガルルートで宿泊した教会の宿

巡礼者はクレデンシャルという巡礼証を持って歩くのですが、これがあれば安価なドミトリー巡礼宿だと6ユーロから泊まれるところもあります。

ただし値段とクオリティはだいたい比例します。基本がドミトリーなので、いびきで眠れないことや、他人のにおいがきになることは日常茶飯事。

中にはシャワーやトイレの鍵が壊れてたりなんてこともありました。また、自由に使える毛布が置いてあることもありますが、「いつ洗ったんだろう」というようなこともざらです。なので、そういうのは苦手だなあという人はだいたいペンションやホテルに泊まっています。

中には寄付制の巡礼宿も
本人の意志に任せた寄付制宿は無料で泊まることも可能ですが、私の経験では寄付制宿のオーナーさん達は特にカミーノへの愛情が強く、手厚く歓迎してくれる場合が多いです。なので余裕がある巡礼者さん達にはぜひ積極的に寄付してとほしいなと個人的に思います。
ただ、個人的にはドミトリーけっこう好きです。特に、パンプローナの大型公共宿の「ヘスース&マリア」。吹き抜けの大きな部屋にざーっとベッドが置かれていて、200人くらいが同じ部屋で眠るのですが、いびきがすごくてさっぱり眠れない。笑
後にも先にもあんなすごいいびきははじめて聞いたので、懲りずにまた泊まりに行きたいです。

食事は自炊か外食

巡礼中はだいたい自炊か外食です。宿によってはキッチンがあって用具もそろっている場合があるので、自炊できるところもあります。

また、サンティアゴ巡礼で通る町のレストランやバルには、巡礼定食[Menu del Pellegrino] メヌ・デル・ペレグリノがあって、安いところだと10ユーロくらいから定食が食べられます。(クオリティはピンキリです)

サンティアゴ巡礼こと通称カミーノでの4つの楽しみ

ガリシア名物「ガリシア風タコ」

ガリシア名物「ガリシア風タコ」

カミーノの楽しみ1 違う国に住む人達との出会い

その日たまたま出会った人に助けられたり、今まで縁がないと思っていた地域に友達ができてその後も交流が続いたり。カミーノを通しての一番の楽しみと言えばやっぱり出会いなんじゃないかなと思います。
私たち夫婦においては恋愛から結婚まで至ったので、結果的に人生がひっくり返るような旅になりました。

カミーノの楽しみ2 郷土料理

歩くルートによってさまざまな郷土料理がたのしめるのも巡礼の楽しみのひとつです。特に「北の道」と呼ばれるルートで通るバスク地方は料理が美味しいことで有名です。また、南スペインから北上する「銀の道」ルートでは、アンダルシア地方の料理も楽しめます。そして、フランスやポルトガルからのびる巡礼路を歩けば、他の国の料理も楽しむ事ができます。

カミーノの楽しみ3 世界遺産の建物などを見ることができる

サンティアゴへの巡礼路途中には、牛追い祭りで有名なパンプローナや、ガウディの作ったお城があるアストルガ、素晴らしいカテドラルのあるブルゴスやレオン、歴史的建造物をホテルに改装したパラドールのある町などがあります。

また私がポルトガルの道を歩いたときは、途中徒歩で国境を越えるのですが、越えたところと越える前で全然雰囲気が違いました。そういうふだんだったら体験できないようなことも体験できます。

カミーノでの楽しみ4 観光や乗り物に巡礼者割引がある場合がある

これは主に「フランス人の道」ルートで見かけましたが、一部の観光施設やバスなどには、巡礼者割引がある場合があります。

たのしい巡礼生活を!

ポルトガルルートの素敵な小径

さてさて、ざっくりですが、サンティアゴ巡礼について説明してみました。

私が最初にカミーノへ行ったのは2014年のことだったのでした。その時は個人のブログなどは見つける事が出来たのですが、ざっくり雰囲気がわかるインフォメーションみたいなものがなかなか見つからず、情報を集めるのに少し苦労しました。

なので、今巡礼へ行きたい!気になる!という人たちに向けて、だいたいの雰囲気を掴むための足がかりになればいいなあと思ってこの記事を書いてみました。

世界の中でなかなかこういった場所もないと思うので、ひとりでも多くの人が楽しい巡礼生活を体験してくれたらいいなあと思います。


 

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